Column
院長コラム
腰痛のお話し~プロローグ~
2022年12月07日
こんにちは。
12月に入り、時雨空が続いております。関西に住んでいた時は毎年この季節は空気が乾燥するため乾燥肌に悩まされていましたが、適度に湿気があるためか「かゆいかゆい」で悩まなくていいことが幸せです。ただ、毎日の曇り空と急な雨霰は閉口しますが・・・
さて、サッカーW杯は日本が残念ながらノックアウトされ時間ができたので(泣)、腰痛についてお話しさせていただきたいと思います。
腰痛に悩まれておられる方は実際多く、当院にもたくさんの方が腰痛でいらっしゃいます。厚生労働省が行っている国民生活基礎調査(2019年大規模調査)でも、
人口1000人当たり男性で91.2名、女性で113.3名が腰痛を自覚しておられ、有訴率は男性で1位、女性で2位の結果になっています。
最近はスタッドレスタイヤへのタイヤ交換で腰が痛くなられた方が急に増えました(-_-;)。
腰痛の患者さんを診察させていただくときに、次の3つのことをまずお聞きするようにしています。なぜなら、たくさんある腰痛の原因を絞り込み、治療戦略を立てるために重要だからです。
- いつから何をきっかけに腰痛が出現したか?
最近急に? 以前から? 痛みが出たきっかけはあるか?など、腰痛の病態につながることもあります。
- どのような時に腰痛が出るか?
姿勢に左右される? じっとしていたほうが痛い? 動いたほうが痛い?
絶えず痛い?
一般的に筋骨格に由来する痛みは運動時に出ますが、内臓系や血管系に由来する痛みや炎症性の痛みは安静時に出たり、周期的に痛んだりすることもあります。
- 痛みの部位は?
腰といっても患者さんによって部位は様々です。さらに腰部だけではなく、神経がかかわる場合はお尻や太もも、すねにも痛みが下りてくる場合もあります。
痛いときに、いろいろ根掘り葉掘り聞かれたり、痛みを誘発するような姿勢を取らされたりしてつらい思いをさせてしまうことがあるかもしれませんが、ご容赦ください(-_-;)
次回から、腰痛についてテーマを絞って少し掘り下げていこうと思います。お付き合いいただけますと幸いです。
当院では腰痛に対し
①投薬治療
②注射(各種ブロック治療)
③リハビリテーション
④物理療法
を患者さんの腰痛の原因を考えながら組み合わせて治療を行っております。急な腰痛、長く続く腰痛、等でお困りの方、お気軽にご相談ください。